- 7880システムチャート [1.3MB]
- 7880説明書 [0.18MB]
2015年11月13日(金)発売
<本製品の特長>
●新設計の3群4枚、55FL専用フルサイズ対応高性能レデューサー。
●BORG初の1機種限定の完全専用レデューサーにより天体撮影に最適な像を実現。
●55FL装着時に200mmF3.6と明るくなる。しかも対物レンズは色収差の少ないフローライト。
●同時に周辺のコマ収差を補正するので、周辺までBORG画質が楽しめる。周辺光量も非常に豊富。
●55FLとのセットは小型軽量のため、ポラリエやSWATといったポータブル赤道儀に余裕で同架可能。
●フランジバックを気にすることなく、別売のフィルターBOXn【7519】が使用可能。
●レデューサーの先端と後端に48mmフィルターが装着可能。
●大好評のレデューサー0.72×DGQ【7872】を上回るコバ塗を実施。よりコントラストの高い像を再現。
<本製品があるとこんなに便利・野鳥編>
●ズームレンズの200mm域とは一線を画す超高画質。BORG画質の200mm。
●フルサイズのカメラと組み合わせると野鳥のトビモノ画像がBORG画質でGETできる可能性が高まる。
●写野の端っこでも写ってさえいれば、大トリミングしてシャープなトビモノ画像が得られる。
●明るくて極めてシャープなので、いわゆる「AFボーグ」の合焦確率が高まる。
●野鳥撮影だけでなく、一般撮影(風景・飛行機・鉄道・動物など)が超高解像力で楽しめる。
<本製品があるとこんなに便利・天体編>
●青ニジミが少なく、フルサイズのほぼ周辺までシャープな星雲・星団の撮影が楽しめる。
●200mmフルサイズという画角はメジャーな星雲・星団の撮影に最適な画角。待望の200mmレンズ。
●2018年1月31日の皆既月食の撮影にも好適。暗い皆既中の月がくっきりと写る。
●周辺光量はフルサイズの四隅で約75%と非常に豊富。光害地の画像処理も楽になります。
●フィルターワークが存分に楽しめるように豊富なフィルター装着方法を実現。
<本製品使用上の注意>
●フルサイズの最周辺はわずかに放射状に流れますが、これは設計通りです。ご了承ください。
●フルサイズの四隅の像にばらつきが出ることがありますが、これはカメラマウントの僅かな傾き(回転装置内蔵の5011~5017のビスの閉め忘れにも注意)、ヘリコイドや回転装置やドロチューブの僅かな傾き等で起こる場合があります。Fが明るいレンズの場合、避けられない場合があります事をご了承ください。
●本製品とソニーα7等のソニーNEXマウントのフルサイズデジカメ使用の場合、マウントの関係で四隅の光量が少し減少します。ご了承ください。
●本製品の推奨ヘリコイドは薄型で、かつ細かいピント合わせが可能な【7761】です。
●本製品はカメラマウントホルダーM【7000】をご使用ください。【7923】では所定の性能が出ません。
●ミラーレス一眼デジカメを装着する際は、必ず【7921】+【7922】を併用してください。
●本製品を装着するとピントの合う位置がかなり内側になります。直焦点の組み合わせから約50mm分、全長を短くしないとピントが出ません。具体的な組み合わせに関しては多岐に渡るため、回答できない場合があります。
●本製品はギリギリまでレンズ径を大きくして、光量をなるべく多く確保している関係で、外径もギリギリまで太く設計(48Φ)されています。よって以下の パーツに対しては、装着時にかなりきつく感じる場合があります。【6010】【6011】【6015】【7861】【9868】等。さらにそれらの内部に 後から植毛紙を貼付している場合は、【7880】が挿入が出来ない場合がありますので、ご注意ください。
●本製品を装着時には、【7880】の各部品(セル、スペーサー、アダプター)のネジをきつく締めてから挿入してください。ネジが緩いと途中で延長筒が外 れて鏡筒内などにレンズ部が取り残される場合があります。その場合は無理に引き抜かずに押し込んであげると簡単に取り出せます。
200mmF4クラスの望遠レンズ。弊社中川にはことのほか思い入れのあるレンズなのです。というのは、私が天体写真を始めた1975年ころ、望遠レンズといえば各社ともこの200mmF4クラスでした。私はペンタックス派だったので、SMCタクマ―200mmF4というスペックのレンズをお小遣いを貯めて買ったときのあの嬉しさ、あのワクワク感。あの興奮が今回の55FL+専用レデューサー開発の原点と言えます。
当時の200mm望遠レンズは決して安いモノではなく、特にF4よりも少し明るい200mmF3.5というスペックのレンズには憧れましたが、とても手が届きませんでした。当時、ベストセラーだった藤井旭さんの「星雲・星団ガイドブック」には200mmF3.5の望遠レンズで撮影した見事な星雲星団の写真が多数掲載されており、いつかはこういう写真を撮ってみたいもんだなあと漠然と思っておりました。
時は流れ、世の中は反射望遠鏡による直焦点時代になり、いつしか200mmというレンジは短すぎるということで天体写真ファンの間では忘れ去られていました。デジタル時代になり、短焦点が見直され始めましたが、せいぜい300mmどまりでそれより短い望遠レンズはズームの範疇ということもあり、カメラメーカーやレンズメーカーもあまり力を入れることなく、現在に至ります。
そして、2015年秋。改めて当時の「星雲星団ガイドブック」を開くと、200mmというレンジがとても新鮮に見えるのです。とても良い画角なのです。40年という歳月を経て200mmの時代が再びやってきたのです。ついに55FL+専用レデューサーの時代の到来です。幸いなことに高精度なポータブル赤道儀が低価格であり、高感度でノイズが少なく赤い星雲の写りの良いデジカメが低価格で供給されている、しかもフルサイズ時代を迎えようとしている。
そこに今回の55FL専用レデューサーの登場。これは偶然ではなく歴史の必然。今こそ、40年前に描いた未来を買う時なのです。
※55FL+7880のセットの製品ページはこちら。
※本製品の作例などの最新情報はこちら。
※本製品のモニター、沼尻さんの専用サイトはこちら。
<フィルターの装着についてのお詫び>
・本製品の説明書通りに、レデューサー0.8×DGQ55【7880】の先端に48mmのフィルターを装着しようとすると、M57ヘリコイドDXII【7761】の内径に干渉して入りません。これは、M57ヘリコイドDXII【7761】を1ピン仕様から2ピン仕様に改良したことに伴い、内径をわずかに狭くしたことによるものです。
・よって、48mmのフィルターを装着する場合は、(1)【7880】の後端に装着する(2)別売のフィルターBOXn【7519】を使用する(3)【7761】を後方にもっていく、等で回避してください。ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。