カワセミ飛翔 BORG71FL(直焦点)+ペンタックスK-3ボデー 撮影:笠井高明様
<撮影者のコメント>
JBF2015の出展及び新製品発売準備と週末も連日出社されているようで、お疲れもピークに達しているとお察し申し上げます。是非ともご自愛下さい。
疲れを吹き飛ばす方法はMFで大好きなカワセミ撮影されるのが一番だと思いますが、中川師匠がお見えになれないのをこれ幸いと漁夫の利を得るため71FL直焦点でカワセミ飛翔を狙って撮影しましたのでご覧下さい。
最近のMFは2Km内に4~5羽の新旧カワセミが狭い範囲で生活しています。当然境界線付近では睨み合いも勃発しますが、絡み合いまでには至っていません。狭いテリトリーを必死で守る雌若カワセミが一番近い場所に居るのですが、餌獲りと見回りを兼ねて、途中には止まらずに上下流境界線まで飛んでいくのを繰り返すのでママチャリの走行距離も増えて、足の筋肉がパンパンに張ってしまいます。
カワセミは飛び込んだ場所に戻るのが習性で、これを利用して飛翔の戻りを撮影するのですが、若カワセミは勝手気ままで飛び込む川面の場所もセオリー通りではなく、飛び込み場所にも戻らないので予測でシャッターを切るとどうしてもカワセミが居ない空しい風景写真が多くなるのが欠点です。しかし低い枝や石上に止まることが多く、そこから少し高い枝や場所に移動する画像が撮影し易く、置きピン撮影でも飛翔は撮影が可能です。
BORG71FLは焦点距離400mmのレンズで、付属のM57ヘリコイドLⅡ【7861】のピッチ幅が、光学ファインダーを覗きマニュアルフォーカスで合わせるのに一番マッチしているようで、瞬時にフォーカスをカワセミの背羽や頭の毛で合わせても80パーセント位はジャスピンになります。ただ、67FLや55FLでは、M57ヘリコイドLⅡ【7861】ではヘリコイドのピッチが粗くて合わせずらくなるようで、短焦点レンズにはピッチが細かい別のヘリコイドが必要になるようで、M57ヘリコイドDXⅡ【7761】がそういう役目なんでしょうね。このあたりの情報発信も中川ブログで宜しくお願いします。
ヤマセミ BORG89ED+ペンタックスK-3ボデー 撮影:笠井高明様
<撮影者のコメント>
中川さま。今日もBORG89EDにLMF-1を取付け、ヤマセミ撮影に行ってきました。やっとレンズ操作にも慣れてファインダーで覗きながら素早くフォーカスを合わせる事が出来るようになってきました。撮影方法はファインダーを覗きながらまずおさえの画像を撮影して飛んで行かないようならLV拡大とピーキング機能で精密に合わせます。
夜明け時刻の河原は冷えるのでそろそろ本格的な冬支度をして行かないと寒さで勇む気持ちも削がれてしまいそうです。それでも来るか来ないか判らない状況で特徴のあるケッケッケと言う鳴き声を頼りに待っていると何と目の前に現れてくれました。最近は撮影場所の環境とヤマセミの行動パターンが少しづつ理解でき長玉がヤマセミ向きだと信じ込んでいましたが、ヤマセミはカワセミの倍以上の大きさでアップ画像を綺麗に撮影する為にはある程度長い方が良いのですが、ファインダー画面6~7割の大きさの時に飛び出し画像を撮影するのは飛翔姿がはみ出てしまい大変難しいです。
BORGレンズの最大の特徴は小さく撮って大きくトリミングが可能なので、この特徴を生かす焦点距離のレンズを使うのも良いようです。「2兎追うものは1兎も得ず」と言うことわざもある位ですから、レンズの焦点距離は目的に合ったものを選ぶのも重要です。カワセミの飛翔撮影も画角に数匹分の大きさが収まる大きさの撮影距離で飛翔を狙うのが解像度も取れた飛翔が撮影出来るので撮影距離に見合う焦点距離のレンズ選択も重要な要素のようです。この距離に来てくれれば飛翔撮影に71FLの選択肢もありそうです。
最近天体関連の写真が多いのは55FL+専用レデューサーの発売前で仕方がありませんが、野鳥関係が少ないのでお送りしました。
<中川コメント>
久しぶりの野鳥の作例画像掲載第1弾は常連の笠井さんです。やっぱりカワセミもヤマセミもいいですねえ。天体ばかりやっていると野鳥が懐かしくなり、野鳥ばかりやっていると天体が懐かしくなる。BORGの良さはそのバランスが取り易いということですね。笠井さんはマニュアルフォーカスの長所も短所も知り尽くしているので、ある意味最強です。でも最後は楽しいからマニュアルフォーカスなのだと思います。これからもテクニックをさらに磨いて、多くの方に伝授していただければと思います。
■BORG55FL+レデューサー7880セット【6258】の光路図
<中川コメント>
先日ご案内した【6258】のセットの付属品の内容が間違っていましたので、お詫びして訂正いたします。付属のヘリコイドは【7861】ではなく【7761】、【7000】は別売ではなく付属品です。改めて以下にご案内いたします。
■BORG55FL+レデューサー7880セット【6258】の付属品
●【2555】●【7761】●【7604】●【7880】●【7000】の計5点です。発売は2015年12月上旬予定。価格は未定です。発表までしばらくお待ちください。初回の販売数はあまり多くはない予定です。ご了承ください。
<【7880】レデューサーご予約者の声>
昔の200ミリの画角がなつかしくて探していた所、貴社の55FLに行き当たりました。私も昨日望遠鏡の小屋に置いたままだった藤井旭さんの「星雲星団ガイドブック」を回収してきました。本の中の見慣れた画角の写真がなつかしいです。この記憶があり200mmで撮りたくなるのでしょう。又、意外と好対象が多いですね。
<中川コメント>
昨日予約開始の55FL専用レデューサー【7880】ですが、専用品ということで売れるかどうか心配しましたが、蓋を開けてみたら、ほぼ事前の予測通りのご予約数をいただきました。ありがとうございます。今の天体写真界にチャレンジ精神とパイオニア精神に富んだナイスガイがたくさんいたのだと嬉しくなりました。ご予約をいただいた方にはきっといいことがあると思います。
「星雲星団ガイドブック」ネタは、販売店様からも反響をいただきました。「自分もこの本は持っている。中川さんほどボロボロではないがお世話になった。良いところを突いていると思う」と非常に嬉しいコメントをいただきました。40年経っても効力のある本というのは凄いですね。これからも愛用したいと思います。
本製品は様々なキャッチコピーが浮かびます。「天体望遠鏡界初の200mm」、「200mmのパイオニアになる」、「こぞって200mmという新鮮な構図を探し出す競争が始まる」「200mmで何が撮れるか?他人が撮ったことのない新鮮な構図を誰よりも先に見つける旅が始まる」「200mmの先駆者と呼ばれたい」「200mmの魔術師とは俺の事だ」「業界初のスペックを宇宙で初めて試す喜び」「人の後を追うのか?人の先を行くのか?オレは先を行く」「オレは自分の後に付いてくる人を育てたい。そのために必要なレンズがコレだ!」「ただ写ればよいというのではない。オレ流のアングルで宇宙を切り取りたいのだ」などなど。これはこのレンズがすでに銘レンズである証拠なのです。発売日にこのマジックレンズ=レデューサー0.8×DGQ55【7880】を入手したい方は→協栄産業東京店の【7880】専用サイトへ。
P.S.新製品のレデューサーが予想通りに売れたので、正直ほっとしました。そこで久しぶりの野鳥画像です。明日以降は野鳥ネタも掲載予定です。徐々に通常モード?に戻ります。ご期待下さい。
P.S.2 生産中止品の在庫完売情報です。6×30ファインダー(白)【0037】が完売しました。後継機は新製品の黒仕様【0630】です。11月末の発売予定です。さすがに今日はどっと疲れが出ましたので早めに帰ります。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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