北アメリカ星雲 BORG55FL+【7761】+55FL専用レデューサー0.8×・試作品(200mmF3.6)+ソニーα7ボデー(改造品) フルサイズノートリミング ISO3200 60sec 9コマ ダーク30コマ FC-50用赤道儀 ノータッチガイド 撮影地:福島県 撮影者:根本泰人様
<撮影者のコメント>
画像を見ていただくとおわかりいただけますが、画面の大部分は良好な点像ですが、四隅は少し流れます。また画面の片側がより流れが多いようです。後はカメラマウント関係でしょうか、四隅がほんの少しけられるようです。α7固有の問題かもしれません。
NGC7000は30コマほど撮りましたが、雲の影響で2/3ほどが使えず、雲が画面の一部にかかっているものをなんとか9コマスタックしたのが、この画像です。前回の71FLのもそうですが、綺麗な画像をつくるのに必要なコマ数を撮影させてもらえないので、ストレスがたまりますが参考までにご笑覧ください。
<中川コメント>
まずは第一弾の画像です。とにかく天気が悪く、モニターの根本さんには3晩も粘っていただいたのに、この北アメリカ星雲だけしか撮影できないほどの悪天候だったようです。よって参考画像としてご覧ください。根本さん、悪条件の中、テストをありがとうございました。F3.6という明るさもあり、ピントは非常にシビアです。ヘリコイドもピッチの細かいM57ヘリコイドDXII【7761】を使用しないとピントの追い込みが難しいと思います。それにしても、フルサイズのほぼ四隅までシャープな像、豊富な周辺光量、軽量・コンパクトなレンズ、200mmという穴場の焦点距離、と今後の天体写真の主流となりうる要素を兼ね備えています。発売まで今しばらくお待ちください。
網状星雲 55FL+7761+55FL専用レデューサー(0.8x 試作品)+ST-8300M 露出:10分x16枚、ノートリミング ビクセンSXD2赤道儀 撮影者:中西直樹様(広島県)
<撮影者のコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。55FLレポート 網状星雲 Hα撮影編です。機材は、55FL+新型レデューサー(0.8x 試作品)+ST-8300Mです。
最近、色々な理由で私の投稿作品でモノクロが続いていますが、今回もモノクロです(個人的にはモノクロも好きですが)。今回の言い訳は・・、大きな月があるだけでなく、中国からの汚染物質などもあり異常に透明度が悪く、2等星がかろうじて見えるレベルなので、カラー撮影は断念しました。
さらには、異常な暑さで冷却CCDの温度も0度までしか下がりませんでした。このように最悪に近い条件ですが、Hαフィルターを使用したので、網状星雲を何とか写すことができました。ちなみに、露出は10分x16枚、ノートリミングです。
55FL+新型レデューサー(0.8x 試作品)は、200mm F3.6と、望遠鏡としては世界最高レベル?!の短焦点です。つまり、フォーサーズでも、大きな網状星雲をほぼ全て収めることが出来ます。これは、とても大きなメリットです!焦点距離が短いおかげで、他にも、ガイド不良やシーイングの影響を受けにくいというメリットもあります。
ただ200mmでは、細かいところまでは、あまり写らないのでは?と感じる方もおられるかもしれません。しかし、そんなことはありません。どうぞ今回の作例をご覧下さい。200mmとはいえ、非常にシャープなので、網状星雲の複雑な構造がよく分かります。ただ、非常にシャープなので、冷却CCDのスケアリングが僅かにずれて、右下の星像がぼけているが分かってしまいます(泣)(ピクセル等倍でないと、目立たないレベルです)
さらに、55FLのメリットして、非常にコンパクトで軽量なことがあげられます。ビクセンのSXD2赤道儀との組み合わせは、少しオーバースペックですSXD2だと、もう一台、撮影鏡を搭載しダブル撮影したいところです。55FLの場合、暗い空に遠征し、精度のよいポタ赤でノータッチガイド撮影するのが、一番お似合いかもしれませんね。ノイズの少ないミラーレスで、感度を上げつつ撮影枚数を増やして、きちんと画像処理すれば、今回の作例くらいになると思います。
皆様も、ぜひ今のうちに55FLを入手して、夏の天の川で撮影技術を磨き、新型レデュサーの発売を心待ちにしてください!秋~冬は、比較的大きな星雲が多いので、55FL+新型レデューサーが威力を発揮すること間違い無しです。以上、よろしくお願いします。
<中川コメント>
モニターの中西さんからのレポートです。広島県も記録的悪天候で、なかなか作例を得ることが出来なかったのですが、中西さんの粘り勝ちで素晴らしい作例をいただきました。ありがとうございます。200mmという新鮮な画角の新しい使い方をご提案いただいた感じです。これからの撮影の大きなヒントとなるかと思います。中西さんには、引き続き作例画像の撮影をお願いしています。気になる55FL専用レデューサーは年内には発売の予定です。
品番 |
品名 |
数量 |
特価(税込) |
備考 |
6255 |
55FL望遠レンズセット・7761仕様 |
残5 |
¥84,000 |
|
6271 |
|
¥116,229 |
生産中止品。最後の1台! |
<中川コメント>
BORG55FLのレデューサー撮影に絶大な威力を発揮する新型ヘリコイド、M57ヘリコイドDXII【7761】を最初から標準装備した55FL望遠レンズセットの特別仕様品があと5セットです。新型の【7761】はヘリコイドのピッチが旧型の【7758】の2倍も細かいので、その分微妙なピント合わせが可能になり、Fの明るいレデューサー撮影に最適です。一方、6271は71FLの白の超貴重な最後の新品です。もう入手は出来ないと思います。どちらのセットも送料サービスです。猛暑の8月ももうすぐ終わり。猛暑記念にぜひ散財を!この機会をご利用下さい。明朝締め切りの白レンズセールも残僅少です。
P.S.BORG55FLのレデューサーは魔性のレンズです。しばらく野鳥撮影に傾いていた中川の関心を一気に天体に引き寄せたのです。それに呼応するように、昔の天文ファンからのお問い合わせが急増しています。30年前に望遠鏡販売店アトムでお付き合いをいただいていたお客さんから、複数お問い合わせをいただいたのには驚きました。どうも流れが変わってきたようです。
P.S.2 以下のバナーはBORGユーザーでもあるチャーリィ古庄さんらが出展されている「福岡空港 空の日写真展」のご案内です。9/1~10/1です。全紙80枚展示と大迫力です。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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