2013年3月19日 BORG89ED+キヤノンEDエクステンダー2X II+ニコンD7100ボデー 撮影:山田久美夫様
<撮影者のコメント>
こんにちは。いつもお世話になっています。連投で申し訳ありませんが、個人的に、ちょっと感心してしまったので、月面の最新画像をお送りします。
このカットは、先日発売された、APSでローパスフィルターなしの24メガ機「ニコン・D7100」を使い、「BORG 89ED」で月面を撮影したものです。光学系は、いつもの「BORG 89ED + キヤノンEFエクステンダー 2X II」です。
正直、月面に関しては、常用している「シグマ・SD1」に匹敵する画質を実現できるボディーが、ようやく登場した感じです。
ごく普通のデジタル一眼レフで撮影しても、ここまで写る時代になったんだ!と感心してしまう、結構インパクトのある解像を実現しています。やっぱり、ローパスなしで最新の24メガAPS機の実力は凄く、「89ED」のポテンシャルをさらに引き出してくれた感じです。
ただ、輪郭強調処理をしてゆくと、「SD1」よりの輪郭が不自然になりやすく、やっぱり、ベイヤー配列の限界を感じさせるところはありますが・・・。
とはいえ、ボディー価格もまずまず納得できるレベルですし、ライブビューが使えるのでピント合わせも楽々。ミラーアップもできるので、撮影時の振動も少ないなど、いろいろなメリットがあります。しかも、89ED+2xで1,200mmでの撮影なら、新設された1.3倍クロップモードでも半月なら画面に収まるので、ファイルサイズも節約できます。これで液晶が可動式ならいうことないのですが・・・。
ということで、とことん細部の描写にこだわるなら、いまだに「SD1」のほうがいいかな?と思うのですが、使い勝手を考えると圧倒的に「D7100」がオススメですね。
実は当日、「月面X」狙いだったんですが、その前のほうが気流がよかったので、このカットでは残念ながら「月面X」は写っていません・・・。「月面X」のカットは、気流が悪く、ガッカリしてしまうので、お送りしませんが。
しかし、月全体を撮影しても、等倍表示でここまで細部が見られれば、拡大撮影をしなくても、十分に楽しめそうですね。
ただ、ピント合わせは相当にシビアで、「BU-1」のヘリコイドでは、そろそろ限界ですね。やっぱり、昨日のブログでも、中川さんが「MMF-1【9857】」を愛用している理由がよくわかりました・・・。
できれば、MMF-1に、汎用の電動フォーカサーが装着できれば、ピント合わせ中のブレに悩まされることがなくなると思うのですが、中川さん、試したことありますか?
<中川コメント>
ニコンD7100使えますね。びっくりの仕上がりです。山田先生はすっかり月面写真のコツを掴まれたようです。専門的にいうと、アリアディウスの谷~ヒギヌス谷に繋がる細い谷やトリスネッカーの谷と呼ばれる繊細な割れ目がクリアーに描写されていて、いやはや驚きです。ここまで写るとシーイングが良くなるこれからのシーズンが非常に楽しみですね。私はまだD7100を入手していないのですが、これを見ると食指が伸びますね。電動フォーカサーは未体験なのですが、併用するとピント合わせは劇的に快適になりそうです。ようし!今日も89EDで月を撮るぞう!50FLもいいけど89EDはもっといい!
■ボーグユーザーの方から、「月面X」のレポートがありました。
中川さま ハンドルネームamnesiac-moonです。先日はパンスターズ彗星・ISS&土星の掲載ありがとうございました。
3月19日の月面Xも薄雲の中ですがなんとかギリギリ撮影できました。よろしければブログに写真を載せましたのでご覧ください。
http://amnesi3.exblog.jp/19969150/
一度は雲が覆って諦めて機材を撤収したのですが、わずかに晴れ間が出たのを見て再度出しました。わずか5分でスタンバイできるBORGのフットワークの軽さはさすがだと思います。また45EDIIを使っての眼視観察もしました。こちらもきれいに見えて、十分薄雲ごしでも堪能できました。では、失礼します。
P.S.amnesiac-moonさま、投稿ありがとうございます。月面Xの注目度は高かったようで、他にも投稿をいただきました。月面の地形が分かってくると楽しみがぐーんと広がります。当ブログでも少しずつ月面の名所について解説していきたいと考えています。何しろ、40年近く毎日眺めていても全く飽きることがないのですから、実に奥の深い対象なのです。それにしても良い時代になりました。こんなに気軽に高画質な月面写真が撮れる時代になったというのは感慨深いものがあります。
P.S.2 昨日は久しぶりにMFでカワセミを撮影しました。桜カワセミはいいカットが撮れませんでしたが、久々に川仲間と会ってデジボーグ談義とカワセミ談義に花を咲かせました。いやあ楽しいです。デジボーグは理屈抜きに楽しい。月もカワセミもデジボーグ1台で人生変わるほど楽しめます。春の訪れとともにわくわくデジボーグライフの始まりです。今すぐ!販売店へGO!
2013年3月21日の月面 BORG89ED+BU-1+7215+MMF-1+E-PL5ボデー+BENRO雲台+三脚 トリミング 撮影:中川昇
<中川コメント>
つい20分前の今日の月面です。急に風が吹いてきてシーイングが悪化してしまいましたが、左からクラビウス、ティコ、雲の海(海の中の微妙なシワが何とか写り込んでいます)、コペルニクス、プラトーと月面の名所が欠け際に並んでいます。今日の撮影の参考にしてください。明日は虹の入り江という月面で一番といわれる名所が姿を現します。
P.S.3 今日も分刻みのスケジュールであっという間の1日でした。毎回同じことを書いていますが、忙しすぎます。BORGをご予約をいただいているお客様からは、すぐに欲しいという催促も多く、また購入されたお客様からは、すぐにパーツの追加注文をいただくなど、お客様の勢いに押されっぱなしです。野鳥用に購入して天体も見たくなったという方も急増中です。メールのご返事、修理、投稿画像の掲載、その他諸々、まだまだしばらくご迷惑をおかけすることになりそうですが、長い眼で見ていただけると助かります。
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