本日2回目の更新です。1回目の「青い衝撃」はこちら。
月食を撮る(1) BORG77EDII+7000+5011+オリンパスE-PL1 マイクロフォーサーズなので、この組み合わせで1020mmF6.6相当になります。月食の撮影はこの程度の焦点距離で十分です。ということは、デジボーグで野鳥を撮影している機材そのもので月食も撮影できるとういうことです。
月食を撮る(2) BORG77EDII+拡大用カメラアダプターSD-1X【7410】+UW15+7000+5011+オリンパスE-PL1 拡大用カメラアダプターとアイピースを使用すると月がさらに大きく写せます。アイピースを変えることにより、画面から月がはみ出すくらいに拡大することも可能です。
月食を撮る(3) 接眼部のアップです。拡大用カメラアダプターSD-1X【7410】は(A)と(B)から成り立っており、間にアイピースが入れられるようになっています。この方法なら、木星や土星も撮影することが出来ます。
月食を撮る(4) 重いカメラを使用する場合に便利な接眼部LMF-1【9868】 ヘリコイドだと重いカメラを装着した時にスムーズ動かないことがあります。それを解消するのが、マイクロフォーカス接眼部です。非常に細かいピント調整が可能になります。
月食を撮る(5) 今回は非常に高い位置で皆既月食になります。あると便利なパーツとして以下のものが写っています。1.カメラに装着されているのはオリンパスのVF-2という外付けのEVFで上から覗きやすいように角度が変えられます。2.片持ちフォーク式赤道儀3種:今回の月食は子午線(真南)を通過するので、望遠鏡の向きを入れ替える必要の無いフォーク式赤道儀が有利です。3.MMF-1【9857】:ミニボーグに適合する合焦装置。ピント合わせが非常に楽になります。
月食を撮る(6) 皆既中はほぼ真上ですので、こんな姿勢になるかと思います。寝転べるアイテム(クッション等)が必須です。
月食を撮る(7) ファインダーがあると月が入れやすくなります。必要なもの:6倍30mmファインダー【0037】、アリミゾ式ファインダー台座【7755】+80ΦL205鏡筒DZ【7802】。 さて、6倍30mmのファインダーで月を探して、カメラのファインダーの中に月を入れます。ピント合わせはマイクロフォーカス接眼部でバッチリ。後は露出をどうするか?カメラのスポット測光がかなり充てにはなりますが、良く分からない場合は、こちらの露出時間表を参照ください。ISOは400にセット。皆既中は暗いのでISO1600~3200まで上げたカットも撮っておきましょう!
月食を撮る(8) 月食中は日周運動で月がどんどん動いていきます。それを追いかけるのは、微動雲台(片持ちフォーク式赤道儀)が大変便利です。ミニボーグ~71FL、77EDIIまで搭載できます。野鳥用としても使えます。カメラネジ付きですからカメラ三脚にそのまま装着できます。
月食を撮る(9) 今回の皆既月食はほぼ真上で起こります。べランダの中からではひさしに隠れて見えない地域が多いのです。そこでHT-1【5556】の出番です。寒い中撮影するには、すぐに部屋に戻れるベランダが最高。でも月が見えなくては意味がない。そこで、HT-1【5556】です。ただ、これを持ってしても見えない場合は防寒具を持って覚悟の外出ですね。
月食を撮る(10) HT-1【5556】には、2個のカメラネジが付いています。1台をBORG、もう1台はカメラレンズという芸当も可能です。ピントに自信がない場合はMMF-1【9857】の金色のつまみを少しずつずらしながら撮影すれば、必ずどこかでベストフォーカスが得られます。それでも不安な場合は、月ではなく、3等星くらいのそこそこ明るい星を導入して恒星で合わせる方法、木星とガリレオ衛星を導入して木星も衛星も良く見える位置で合わせる方法などがあります。
月食を撮る(11) 最終的には、皆既月食を機に思い切ってこのセットを買ってしまうのも手です。在庫僅かですが即納分あります。内容的にはてんこ盛りで、充実のお買い得セットになっています。このセットで当然、2012年5月21日の金環日食も撮影できます。野鳥ももちろんOK、土星の環も楽しめますよ。77EDIIで撮影した作例画像集はこちら。
P.S.というわけで、渾身の月食特集でした。ここでご紹介したアイテムは無くても月食の撮影は十分に可能です。ただ、あれば便利ですよ、というものばかりです。皆既月食までと1週間。さすがにご準備は焦ったほうがよろしいかと思います。今日、明日の月面で予行演習をされることをおススメします。5日以降も撮影のコツなどに関してさらに解説していきたいと思います。ご質問もどしどしお寄せください。このブログで回答いたします。
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