BORG WORLD 画像作例集
2011年9月17日 16:05 Q,惑星

本日2回目の更新です。1回目はソニーNEX5N+デジボーグレポートですIMGP0839s.jpg

BORG125SD+PQ(直焦点)+木製三脚 ISO125 1/400秒 2秒セルフ ノートリミング 撮影:中川昇 2011/09/16 125SDの直焦点(f750mmF6)だと月面は完全にはみ出します。PQ+ボーグの月面は本当に良く写ります。昨日の月のすぐ近くにあった明るい星が木星です。IMGP0830s.jpg

BORG125SD+PQ(直焦点)+木製三脚 ISO125 1/160秒 2秒セルフ ノートリミング 撮影:中川昇 2011/09/16 125SDの直焦点(f750mmF6)だと木星はこんなに小さく、かろうじて縞模様が写っているだけに見えますが・・・。しかも中心から大きく左に外れていますが・・・。  IMGP0830st.jpg

BORG125SD+PQ(直焦点)+木製三脚 ISO125 1/160秒 2秒セルフ トリミング 撮影:中川昇 2011/09/16 125SDの直焦点(f750mmF6)を強引にトリミングしてみると・・・何と大赤班がくっきりと写りこんでいるではありませんか!これには天文歴40年の私も腰を抜かさんばかりに驚きました。アイピースも要らない、拡大用カメラアダプターも要らない、レリーズも要らない、赤道儀も自動追尾も要らない、でもこれだけ写るのです。F6ですから、ISO125が使えるのです。ああ、素晴らしきお手軽天体撮影時代がついにやってきました。

<中川コメント>
昨晩は、遅くまでBORG125SDで月面と木星を撮影していましたが、PENTAX・Q(PQ)での撮影があまりにも面白いので、ついつい時間が経ってしまいました。月面も良く写りましたが、とにかく今日は木星です。赤道儀もなし、当然自動追尾もなしで、正直こんなに良く写るとは驚きです。今まで、木星や土星の写真は準備が大変で、ついつい面倒でよほど気合が入っていないと撮影しなかったのですが、直焦点での撮影なら「小さく撮って大きく伸ばす」の原理が応用できますから、一気に敷居が下がります。PQは天体写真の敷居を下げてくれたようです。土星も感度をISO400にすれば、同じシャッタースピードで写るので、土星の環も簡単に撮れそうです。これは楽しみです。

P.S.今回使用したBORG125SDですが、奇しくもレンズはペンタックスの子会社、ペンタックスオプトテック製なのです。そのペンタックス製の最後の望遠鏡用対物レンズとペンタックスがリコーと合併する前の最後のカメラ、PQとのコラボレーションでこの木星が撮影できたことに運命のようなものを感じました。125SDは高いですが、レンズがペンタックスオプトテック製だけあってよく写り、よく見えます。昨日から、秋のセールの対象にもなっています。BORG125SDの製品情報はこちらBORG125SDのテスト記事はこちらBORG125SDの開発裏話はこちらから。というわけで、実はBORG125SDとPENTAXは浅からぬ縁があります。益子の工場にも何度が行って閉館直前のカメラ博物館にもお邪魔したことがあります。なので、この不思議な縁を大事にしたいなと昨晩は星を見ながらボーグ20年の歴史を振り返っていた次第です。

P.S.2 今日のブログの更新はこれで終わりです。明日18日は、MFでテスト撮影の予定ですのでブログの更新はありません。19日(祝)はもしかしたら更新するかもしれません。しなければごめんなさい。とにかく忙しいですが、逃げずに頑張ります。

P.S.3 キヤノンが世界最大の202x205mmの巨大な超高感度CMOSセンサーを開発。木曽の105cmシュミットカメラに装着で秒60フレームで約10等級の流星の広視野動画撮影に成功 という記事は夢がありますね。今回の観測結果については、2011年9月19日(月)から9月22日(木)に鹿児島大学で開催される、「日本天文学会2011年秋季年会」で発表されるそうです。センサーの感度がさらに高まると、天体写真を撮る人が飛躍的に増えるかもしれません。業界としてもぜひそうなって欲しいですね。期待したいです。

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