2006年10月04日
特集:
中秋の名月を堪能する(1/2)
雨の多かった夏も終わり、すっかり秋らしくなってきました。過ごしやすいのはもちろん、食べ物も美味しい秋。でもそれだけでなく、月が綺麗なのも秋の楽しみと言えるのではないでしょうか。そこで、今回は「中秋の名月」にまつわるお話をしたいと思います。
陽も短くなってきましたが、その分、夜が長くなって月もゆっくり見られるし、去った夏を惜しんでいる方も、秋の夜長を楽しみましょう。望遠鏡で見る月はまた格別です。
この頃、月は天の赤道付近にあって、ほぼ真東から昇ることを、私たちの先祖たちは知っており、特別視してきました。「農作物の収穫も終わり、一段落した余裕のある秋の夜。高くもなく低くもない高度で見やすい月を眺める」という日本人の風情にあふれた行事です。
しかし、面白いことに秋のこの頃の空は必ずしも天気がよいわけでもなく、また満月の日が「中秋の名月」に当たるわけでもありません。新月の旧暦(太陰太陽暦)1日は、月齢0。ですから旧暦の15日は月齢14の月となり、満月の1日前になります。日本人はなぜか「太陽より月が好き」と言われるように、まんまるでもなく、また雲の間に見える月も、そこに「美しさ」を見出します。
私たち日本人の風情を確認するためにも、今年はお月見をしませんか? ふつうに空を見上げるもよし、望遠鏡をのぞいてみればまた新しい「名月」の発見もあるかもしれません。
陽も短くなってきましたが、その分、夜が長くなって月もゆっくり見られるし、去った夏を惜しんでいる方も、秋の夜長を楽しみましょう。望遠鏡で見る月はまた格別です。
●「中秋の名月」ってなに?
旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事を「お月見」と言い、秋分(9月23日ごろ)の前後15日以内の月を「中秋の名月」と呼んでいます。また「十五夜」「芋名月」とも言い、お団子やお餅、ススキやサトイモをお供えして月を眺めます。もともとは中国から伝わった行事です。この頃、月は天の赤道付近にあって、ほぼ真東から昇ることを、私たちの先祖たちは知っており、特別視してきました。「農作物の収穫も終わり、一段落した余裕のある秋の夜。高くもなく低くもない高度で見やすい月を眺める」という日本人の風情にあふれた行事です。
しかし、面白いことに秋のこの頃の空は必ずしも天気がよいわけでもなく、また満月の日が「中秋の名月」に当たるわけでもありません。新月の旧暦(太陰太陽暦)1日は、月齢0。ですから旧暦の15日は月齢14の月となり、満月の1日前になります。日本人はなぜか「太陽より月が好き」と言われるように、まんまるでもなく、また雲の間に見える月も、そこに「美しさ」を見出します。
私たち日本人の風情を確認するためにも、今年はお月見をしませんか? ふつうに空を見上げるもよし、望遠鏡をのぞいてみればまた新しい「名月」の発見もあるかもしれません。
年 | 中秋の名月(旧8月15日) | 満月の日 |
---|---|---|
2010年 | 9月22日 | 9月23日 18時17分 |
2011年 | 9月12日 | 9月12日 18時27分 |
2012年 | 9月30日 | 9月30日 12時19分 |
2013年 | 9月19日 | 9月19日 20時13分 |
2014年 | 9月8日 | 9月9日 10時38分 |
2015年 | 9月27日 | 9月28日 11時51分 |
2016年 | 9月15日 | 9月17日 4時05分 |
2017年 | 10月04日 | 10月6日 3時40分 |
2018年 | 9月24日 | 9月25日 11時52分 |
2019年 | 9月13日 | 9月14日 13時33分 |
2020年 | 10月1日 | 10月02日 6時05分 |
今年はお月見をしてみよう! |