以前からお問い合わせの多い、ビクセン製フリップミラーの情報をまとめて掲載致します。
なお、既設の2件(ビクセン製品のページとパーツのページ)は当面そのままにしておきますので、合わせてご覧頂ければと思います。
フリップミラーのご紹介
小さな四角い箱に反射鏡を入れたパーツです。
望遠鏡に取り付けると、光の出口をワンタッチで2方向に切り替えできるようになります。
一般的な使い方としては、片方を撮影用としてカメラを接続し、もう一方は眼視用にアイピースのみ取り付けることが出来ます。目で直接観察したい場合に、わざわざカメラを取り外さなくて済みますので、上手く活用できれば非常に魅力的なパーツですね。
メーカー:ビクセン 品名:フリップミラー
上の写真には、各種BORG製品(別売)が取り付けられています
フリップミラーと望遠鏡やパーツの接続
望遠鏡に装着するパーツですので、光の入り口と出口があります。出口は2か所ありますから、全部で3つの接続を考えなければなりません。
各方向に取付けできるパーツを表でご案内しています。(取付けができてもピントの問題は残っていますので、具体的な組合せ例と合わせてご覧ください)
A方向(対物レンズ側)
望遠鏡の本体(対物レンズ側)に取り付けます。取付け出来るのは、2インチバレル(内径50.8)です。
弊社のパーツでは、2インチホルダー(各種)が該当します。
番号 |
品 名 |
備 考 |
7501 |
2インチホルダー SSII | [7601]を併用します |
7504 |
2インチホルダー SII | 利用可能(*) |
7505 |
2インチホルダー M | 利用可能(*) |
7506 |
2インチホルダー SS | フリップミラー側にメスネジのない[7501]の方がベター |
7508 |
2インチホルダー S | 利用可能(*) |
7509 |
2インチホルダー L | 利用可能(*) |
(*):フリップミラー側のミゾとネジの位置が一致しませんが、通常のご利用には支障ありません。どうしても気になる場合は、[7501]をお使いください。([7601]も併用) |
X方向(水平側)
フリップミラーのX側は、M42P0.75 のオスネジになっています。
一般にカメラを取り付ける方向ですので、[7528]を取り付けて使います。
フリップミラー > フリップミラーの使い方 > bbbb |
[7528]M42P0.75→M57AD |
|
X 側 |
フリップミラー側 |
カメラ側 |
M42P0.75(オス) |
M42P0.75(メス) |
M57(メス) |
[7528] の次(カメラ側)に接続出来るパーツ | ||
M57(オス) | [7410]SD-1X | 撮影用アダプター |
[7000]カメラマウントホルダーM | 一眼レフ用カメラマウントの接続 | |
その他 | M57ネジタイプのパーツ多数 |
Y方向(直角側)
フリップミラーのY側も、M42P0.75 のオスネジになっています。
一般的にアイピースを取り付けて眼視用に使用します。[7423]が最適です。
フリップミラー > フリップミラーの使い方 > bbbb |
[7423]M42P0.75→M36.4/42P0.75AD |
|
Y 側 |
フリップミラー側 |
アイピース側 |
M42P0.75(オス) |
M42P0.75(メス) |
M42P0.75(オス)/M36.4(メス) |
[7423] の次(アイピース側)に接続出来るパーツ | ||
M36.4(オス) | [7317]31.7ミリアイピースホルダー | アイピースが付きます |
[7314]31.7ミリアイピースホルダーSS | アイピースが付きます | |
[4317]接眼ヘリコイドS | アイピースが付くヘリコイド(回転式) | |
[7315]直進ヘリコイドS | アイピースが付くヘリコイド(直進式) | |
M42P0.75(オス) | 省略 |
省略 |
共通事項
X、Y方向共に同じネジ規格になっていますので、どちらにも[7423]若しくは、[7528]が接続出来ます。なお、今回のご案内では、X側=カメラ、Y側=眼視としてまとめてあります。
XYを無視して、両方眼視にすることも可能ですし、両方カメラにしても構いません。(鏡像の問題は別として)
複数の組合せが考えられますので、具体的な組合せ例(別項)も合わせてご覧ください。
具体的な組合せ
1)前提条件
不確定要素があると組合せが確定できませんので、条件をあらかじめ決めておきます。
・アイピースは、LVシリーズを使用する
・ピント位置は、X,Yともに同じ位置にすることを原則とする
・X方向にはカメラを、Y方向はアイピースを取り付けるために使用する
ご注意事項
・X方向は倒立像になります。(プリズムは入れられません)
→一眼レフを使った直焦点の場合は、X方向でも正立像で使えます。
・Y方向は左右逆像になります。(上下は正しい)
・いずれの場合の組合せでも、アイピースは表記していません。
2)使い方とパーツ選択
デジボーグや一眼レフなど、カメラ側の関係で組合せ事例が複数あります。
以下の表に分類し、その1~3を個別にご案内いたします。
利用目的 |
撮影方法 |
使い方とパーツ選択 |
デジボーグ |
コリメート法 | その1、その2 |
一眼レフ |
拡大撮影法(リレーレンズ法) | その1、その2 |
一眼レフ |
直焦点撮影法 | その3 |
その1 最もシンプルな組合せ
ロープロファイル 両側ともヘリコイド無し
X,Y共に最短光路長になる組合せです。
具体的なご紹介はこちらへ
その2 Y方向にヘリコイドを入れる
直進ヘリコイドSを使用
Y方向に直進ヘリコイドを組み込んでいます。
アイピースで覗く時に、微妙なピント調整が出来て非常に便利です。
具体的なご紹介はこちらへ
その3 一眼レフ(直焦点)
一眼レフカメラを取り付けて、望遠レンズとして使う場合の組合せです。
この事例では、miniBORG45EDを使い300mmの超望遠レンズとしています。
4項では50EDでのご紹介がありますよ。
具体的なご紹介はこちらへ
3)ミニボーグ3機種の場合
ミニボーグ45ED、50、60の3機種について具体的なご案内を致します。
4)80φ金属鏡筒の場合
80φ金属鏡筒(50EDの場合)を取り上げてご紹介しております。
(77EDや101EDの場合は焦点位置が異なります)
従来からあるフリップミラーのページへ
1)パーツのページ
2)ビクセン製品の価格表ページ(一番下です)